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2015年10月14日

取れる言葉

 鳴海の力、消魔の力で封印は一時的に消えた。
 それは数分ではあるが、この世界で、この宇宙で自分に匹敵する存在が居なくなった事
を意味する。
 傷を治療するのは止めた。自分が捨香港夜遊てたはずの力を使うのは、最低限にしたい。
 ちらりと猟犬に目を向けた。慌てて距離を開けるのが見えた。
 確かに力の差が有りすぎる。このまま、消し去るのも可愛そうな気がした。

「犬コロ、良く聞け。私の右手はもう使えない」
 手首の骨は砕けているし、指も動かない。
「足もダメ。歩くのがやっと」
 右足は靭帯が損傷している。左もほとんど感覚がない。神経が損傷してるのだろう。
「でも、左手が残っている」

 無傷の左手で拳を作り、ぐっと突き出した。
 猟犬が牙を剥く。

「つまり、お前に抗衰老顧問ち目はない」


「アンタが降参するっていうんなら、苦痛は最小限で封印してあげる。
 でも抵抗するのなら、容赦はしない。頭を握り潰して、首を引きちぎってやる」

 判断に迷った。
 魔女はかなりの傷を負っている。
 立っているのがやっと、反撃する力も殆どないだろう。
 なのに、この降伏勧告とも。
 真意を測りかねる。
 まだ余力があるのか。それともブラフか。

 視線をくまなく走らせ、状況を分析する。
 体型はわずかに大きくなった。しかし、魔力の匂いはない。
 なるほど。こうして時間を稼ぎ回復を図る手か。
 そんな子供騙しが通用染髮するとでも思ったか。
 魔女と言っても所詮は人間。愚鈍で臆病で脆弱な生き物だ。
 先ほどは予想外の反撃を受けたが、それももう覚えた。
 爪で薙ぎ払い。牙で止めを刺す。

Posted by 千言萬語說不清 at 18:11│Comments(0)
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